子どもの食物アレルギーでお悩みのママのためのやさしい教科書

子どもの食物アレルギーでお悩みのママのためのお役立ち情報

食物アレルギーは個性の1つ

こんにちは。

子どもの食物アレルギーでお悩みのママのための子育て相談カウンセラーの
森 麻紀子です。

子どもに、食物アレルギーがある、
しかも、
たくさんの食材に
食物アレルギーがある、と
わかったとき、
「今日から、一体、何を
どう、食べさせたらいい?」
と、途方に暮れてしまいますね。

『食物アレルギーだと、わかったとき』
というカテゴリーでは、
15年前、わたしの長女(当時8ヶ月)に
食物アレルギーがある、とわかったとき
のことを、綴っています。


15年前、わたしの長女(当時8ヶ月)に
食物アレルギーがある、とわかったとき、
わたしには、決めたことが、2つあります。


①かわいそう と思うことを、やめる。

②アレルギーを、言い訳にしない。

①かわいそう と思うことを、やめる。

娘は、ただ、
食べられないものがあるだけ。
今は、食べられないけれど、
いつか、きっと、
食べられるように、なる。
だから、
食べられない という理由だけで、
「かわいそうな子」と思うことは、
やめよう。
と、決めました。

だって、ね。
娘は、なーんにも、悪くない。
だから、
「かわいそうな子」というレッテルを
貼ることなんて、ない。

だって、五体満足に生まれたのだもの。
毎日、にこにこご機嫌で、
毎日、できることが増えている。

ただ、ちょっと、
食べられないものが、あるだけ。

そう。
目が見えにくい人が、メガネをかけるようなもの。


そう。
歩けない人が、車いすに乗るようなこと。


食物アレルギーは個性の1つ。と
考えるように、しました。


すると、不思議と、
「食べられへんのか、かわいそうやなぁ」と
声をかけられることは、
ほとんどありませんでした。


もしかしたら、「かわいそう」と
言われたことは、あったのかもしれませんが、
わたしが、「かわいそう」と思っていなかったからか、
記憶に残っていません。


その結果、娘は、天真爛漫。
とても明るい子に育ちました。
先日、身内の葬儀のため
学校を忌引き休暇したところ
「(あなたがいない間)静かやったわ。。。」
と言われたそうです。

「あなたがいると楽しい」とか
「あなたがいると明るい気持ちになれる」とか
言われるそうですよ。
確かに、ひとりで、ポツンといることは
あまりないようで、
男女を問わず、いつもみんなと一緒に
過ごしているようです。

『アレルギーがある=いじめられる』という図式は、
あなたの、思い込みかもしれません。
娘をみていると、
犬がマーキングするかのように、
笑顔パワーで、自分と、
自分の周囲を、マーキングしているかのよう。
娘の周りには、
いつも、穏やかな、明るい雰囲気が
ただよっているように、思います。

②アレルギーを、言い訳にしない。

幼いころは、3回の食事づくり+おやつを
作り続けていました。
すると、段取り良くしないと、
ずーっとキッチンで過ごすことになります。
でも、わたしは、
アレルギーを、言い訳にしない。
と、決めたので、
毎日、必ず、1~2回、
公園に行くか、散歩に出るか。
とにかく、娘と出るように
心がけました。

ヒトは、言い訳をすることを覚えると、
やめられなくなるからです。


小麦アレルギーがあるから、
小麦粘土は、できない。
だったら、寒天粘土で遊ぼう。

卵アレルギーがあるから、
卵ボーロは、食べられない。
だったら、『ひえコロコロ』という商品で
つまんで食べる経験をさせよう。

こんな風に、
『アレルギーがあるから、経験できない』
ではなく、
『アレルギーがあっても、
どうやったら、できる?』という
発想で、すべての物事を
とらえるように、しました。


すると、学校生活が始まったとき、
不思議なことが、いくつも起きました。

こちらから、あれこれ要望しなくても、
先生が、娘と相談して、
『アレルギーがあっても、
どうやったら、できるだけ、
みんなと同じ経験ができるか?』という
発想で、工夫してくださったのです。


クラスメートは、給食当番のとき、
牛乳アレルギーの娘が、
牛乳の配膳を始めようとすると、
男女を問わず、
いつも誰かが「代わるで~」と
言ってくれたそうです。


娘は、開封する前の牛乳を
配膳することは、安全だと
思っているので、
「開いてないから大丈夫やで」
と返すと、
「いいから、いいから~」
と言って、
代わってくれたことが
何度もあったそうです。

親が、『食物アレルギーは個性の1つ』と
思っていると、
それは、娘だけではなく、
娘のクラスメートにも
伝わるのかもしれません。

小学校6年間、代替食を持参しましたが、
「それ、いいなぁ」と嫌味を言われたことは
一度もなかったようです。
どちらかというと、お互いに、
いい意味で、
興味を持っていたようです。
娘が、オムレツを食べるクラスメートに
「それ、どんな味?」と聞いてみたり、
マンゴームースもどきを見たクラスメートが
「そっくりやけど、何で作ってあるん?」
と聞いてくる、というような会話をしていたようです。

娘は、給食の時間が嫌だな~と
思ったことは、
きっと、一度もありません。

先生方とクラスメートたちには、
感謝の気持ちでいっぱいです。