子どもの食物アレルギーでお悩みのママのためのやさしい教科書

子どもの食物アレルギーでお悩みのママのためのお役立ち情報

アレルギーっ子は、バナナを食べられるの??

こんにちは。

子どもの食物アレルギーでお悩みのママのための子育て相談カウンセラーの
森 麻紀子です。

『食コラム』カテゴリーでは、
わたしが、食物アレルギーのおかげで
知りえたこと、気づいたことなど、
『食』に、まつわるあれこれについて
つづっています。

アレルギーがあろうが、なかろうが、
『食べることは、生きること』です。
正しい食生活は、
健康と密接につながっています。

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あなたは、「バナナは、どこから来たの?」
という質問に答えることができますか?


日本!・・・ではないですよね?



『2016データブック オブ・ザ・ワールド』二宮書店
によると、
2013年のバナナ生産量は、
1.インド(25.8%)
2.中国(11.3%)
3.フィリピン(8.1%)
4.ブラジル(6.5%)
5.エクアドル(5.6%)
6.インドネシア(5.0%)

2012年のバナナ輸出量は、
1.エクアドル(26.9%)
2.フィリピン(13.7%)
3.コスタリカ(9.8%)
4.グアテマラ(9.7%)
5.コロンビア(9.0%)

2012年のバナナ輸入量は、
1.アメリカ(23.8%)
2.ベルギー(7.0%)
3.ロシア(6.9%)
4.ドイツ(6.6%)
5.日本109万トン(5.9%)

日本の人口が1億2000万人とすると
日本の輸入量は109万トンなので、
平均すると、ひとり9キロ。
つまり、1カ月に、770グラム。
1本が100グラム前後なので、
ざっくりと、
日本国民が、全員、
ひとりあたり、1週間に2本
食べていることになります。

スーパーに並ぶバナナは、
1房が5本前後だとすると
4人家族が、1週間に2房。

1週間に2回、買い物に行く家庭では、
毎回、1房購入。
1週間に1回、まとめ買いする過程では、
毎回、2房購入。

こう考えると、いかがですか?
わりと、
「うん、それ、ふつー」という感覚でしょうか?




熱帯で育つ食物には、
身体をゆるめる働きがあります。
暑さから身体を守るためには
重要なことです。
栄養素でいうと、
バナナはカリウムを多く含みます。


熱帯地域は気温の年較差が小さい
という特徴があります。
つまり年間を通して
月の平均気温がほとんど変動せず、
四季はありません。

一方、日本は、温帯。
ご存じのように、
季節の変化がはっきりと
していますよね。


そうすると、日本が夏のときは
熱帯と近い日々が続くので
わたしは、バナナを食べても
いいかな、と思うのです。
ただし、熱い熱いと汗をかく環境にいたら。

たとえ、日本が夏でも、
クーラーがきいている環境にいたら、
それは、熱帯とは違う環境ですよね。

ましてや、冬。
まったく、熱帯とは違う環境で
過ごします。

寒い季節は、身体を守るために、
毛穴は閉めて、
身体の熱が、身体から出ていかないように
きゅーって、縮む時期。

そんな時期に、身体を
ゆるゆるとゆるませるバナナを食べたら
さぁ大変。
思いのほか、
身体の熱が出ていってしまいます。

ほんの少し。
ほんの少しだけのことなので、
自覚症状がない場合もあります。

でも、身体の中では、
エネルギーを作らなくちゃ!と
大忙しになります。

すると、なにが起きるのか?
エネルギーを作るのに忙しくて、
つい、免疫の機能が、おろそかに
なってしまうかもしれません。
ならないかもしれませんが。
でも、それは、わかりません。

誰でも、1日5000個できるガン細胞。
免疫の機能が、正常に働けば
消えてなくなります。

いつもなら消せるはずなのに、
1つ消し忘れたとしたら・・・。

そう考えると、
冬にバナナを食べることは
少し見直してみませんか?


わが家では、
バナナは原則として、
過熱して食べることにしています。
マフィンやケーキに入れると
砂糖の量を減らせます。
バナナは、それだけで甘みが
あるからです。




それから、もうひとつ。
「バナナは、どうやって運ばれてくるの?」


あなたは、答えられますか?





バナナは、船で
日本に、やってきます。
わりと、重いですからね。
飛行機・・・というわけには
いかないわけです。

そうすると、輸送に時間がかかります。
時間がかかると、その間に
腐るかもしれません。

そのために使われるのが
『ポストハーベスト農薬』。
訳すと、収穫後農薬。
つまり、収穫したあと、
農薬の入ったプールに、
どぼーんと漬けたまま運びます。

農薬は、身体によくないとされていて、
日本では、収穫直前は、もちろん、
収穫後に使用することは
禁止されています。

そこで、食品添加物として
扱うことで、輸入を承認した経緯が
あるようです。

『子どもに食べさせたくない食品添加物』天笠啓佑・食べもの文化編集部編著 芽ばえ社
から引用します。

(引用はじまり)
輸入のバナナ、グレープフルーツ、レモンなどに使われる
OPP(オルトフェニルフェノール)、
TBZ(チアベンダソール)、イマザリル
【使う目的は何?】
OPP、TBZ、イマザリルは米国などから輸入される柑橘類や
バナナに、長もちさせるために塗られている化学物質です。
主に防腐や防カビを目的に用いられており、柑橘類は
ワックスに混ぜて表皮に塗られ、バナナは溶液につけたり
スプレーして塗られています。
(中略)
表皮に塗られたりスプレーされるのですが、
果肉にも移行しますので、輸入の果物には気をつけてください。

【体への影響は?】
OPP、TBZ、イマザリルはいずれも農薬として
殺菌剤・防カビ剤に用いられていたものであり、
毒性が強いものばかりです。急性毒性が強いため
1日の許容摂取量が決められています。
OPP、TBZ、イマザリルは発がん性や赤ちゃんに
悪影響を及ぼす性質をもっているという指摘も
ありますので、わずかでも毎日摂取し続けると
危険があると思われます。
(引用おわり)


さて。
いかがですか?

どぼーんと農薬のプールに浸かって
運ばれてきたバナナ。

皮をむけば、だいじょうぶ?


ちなみに、
ガン細胞は、だれでも
1日5000個ほどできるそうです。
でも、免疫の働きにより
消してくれているから
通常、ガンにはなりません。



それから、
国産バナナも、あるには、あります。
徳之島とか、石垣島など、
沖縄本島よりずーっと南の島では、栽培できます。
沖縄在来種の島バナナは、
一般的なバナナの半分程度で、
甘味と酸味のバランスがよく
皮が薄いのが特徴です。


バナナ摂取量、ひとり平均2本/週。
これ以上食べるのは、多い。ということだけは
言えそうですね。

あなたの食生活を見直すきっかけになれば
うれしいです。

また、具体的に、
あなたの食生活を見直したいときは
アレルギー相談お問い合わせにて承ります。