子どもの食物アレルギーでお悩みのママのためのやさしい教科書

子どもの食物アレルギーでお悩みのママのためのお役立ち情報

即時型? それとも遅延型?

こんにちは。

子どもの食物アレルギーでお悩みのママのための子育て相談カウンセラーの
森 麻紀子です。

子どもに、食物アレルギーがある、
しかも、
たくさんの食材に
食物アレルギーがある、と
わかったとき、
「今日から、一体、何を
どう、食べさせたらいい?」
と、途方に暮れてしまいますね。

『食物アレルギーだと、わかったとき』
というカテゴリーでは、
15年前、わたしの長女(当時8ヶ月)に
食物アレルギーがある、とわかったとき
のことを、綴っています。


お子さまの食物アレルギーは、
即時型ですか?
それとも
遅延型ですか?

アレルギーを起こす物質のことを
アレルゲン と呼びます。

アレルゲン を摂取する、
または、
アレルゲン と接触してから、
症状が現れるまでの時間により、
即時型、遅延型を含めて、
4つに分類されています。

アレルギー反応のタイプ

①即時型

即時型の場合、
症状は、数分以内から現れます。
摂取後2時間以内に症状が現れる場合は
即時型に分類されます。

②遅発型

遅発型の場合、
症状は、6~8時間後に現れます。


③遅延型

遅延型の場合、
症状は、24~48時間後に現れます。


④二相性

二相性は、即時型の症状に続き、
一度落ち着いてきた症状が、
半日後に再び悪化するタイプです。



あなたのお子さまは、
どのタイプに分類されますか?
もしかしたら、これらの
複合タイプということも
あります。

なぜ、タイプを把握することがポイントなのでしょうか?


理由は2つあります。

タイプ把握の理由:その1

それは、アレルギー対応の内容に
関係するからです。


表現を変えるならば、
どなたかにアレルギー対応を依頼するときの
伝え方が違ってくるからです。


アレルギー対応の依頼については、
『アレルギー対応の依頼』カテゴリーの
記事をご覧くださいね。




タイプ把握の理由:その2

アレルギー反応が現れる原因物質のことを
アレルゲンと言います。

これがアレルゲン!
と断定することは、
治療方針を立てる上での基礎となります。

即時型の場合、
摂取後すぐに症状が現れるため、
記憶に残りやすいのです。
メモを少し残しておけば、
ママがお医者さまに
アレルゲンについて
正確に伝えることが
できるでしょう。

一方、
遅延型の場合、
摂取後、たとえば2日後に出ることもあり、
症状がでるまでに、
何度も食事をするため、
原因物質(アレルゲン)を
特定するのが
むずかしいケースがあります。

ヒトの記憶ほど
アテにならないものは
ありません。

そこで、大切な判断材料になるのが
『食物日誌』と呼ばれるもの。
いつ、何を、どれだけ食べたか、
詳細に記録していきます。

この『食物日誌』を
お医者さまに診ていただくことで
アレルゲンに目星をつけることが
でき、アレルゲンを特定できる
かもしれません。

ちなみに、我が家の長女は、
即時型です。
摂取後20分以内に症状が
現れます。
しかも、尋常ではない症状が。

そう。
アナフィラキシーショック症状が
現れるのです。

でも、その代わり、
食物日誌をつけなくても
アレルゲンが明らかだったので
わたしは、食物日誌を
つけませんでした。


ある双子のママさんは、
2人分の食物日誌を
つけていて、
「書くだけで、ずいぶん
時間がとられる」と
嘆いておられました。


でもね。
そんなママさんも、
お子さんの成長とともに、
だんだん手抜きを覚え、
(手を抜いてもいいほど
改善したということ)
久しぶりにお会いした時
「ズボラになったわよ~」
と、おっしゃったことが
印象的でした。



どちらのタイプか
選ぶことは
残念ながら、
できません。

ただ、
遅延型の場合は、
食物日誌が面倒な代わりに、
アナフィラキシーショック症状など
命が危険にさらされる機会は
少ないかもしれません。


わたしは、
食物日誌をつけない代わりに、
日々、命が危険にさらされる
緊張感の中で
子育てをしてきました。

わたしが体調を崩すと、
ただちに、
娘の食事がなくなるわけです。

娘が幼いころは、
常に、食材の確保のことが
頭から離れなかったし、
次と、その次の食事のことを
いつも、いつも考えて
暮らしていました。

段取り良く動かないと、
四六時中キッチンに
いることになるからです。


ただ、大変な食生活には、
わたしたち家族に、
『健康な食生活』という
すばらしいプレゼントが
ついてきました!

身体が決して丈夫ではなかった私が、
この15年間、体調を崩したことはないし、
家族がインフルエンザにかかったことも
ありません。


今は、
「大変だぁ!(泣)」と思っている
あなたにも、
いつの日か、
すばらしいプレゼントが
届くことでしょう。

あなたのアレルギーライフを
応援しています。