子どもの食物アレルギーでお悩みのママのためのやさしい教科書

子どもの食物アレルギーでお悩みのママのためのお役立ち情報

小学校修学旅行at広島①

こんにちは。

子どもの食物アレルギーでお悩みのママのための子育て相談カウンセラーの
森 麻紀子です。

毎日、毎日、まいにち、まいにち、
子育て、本当に、ほんとうに、
おつかれさまです。

今日は、娘の小学校で行った
修学旅行のことを
お伝えします。


子どもに、食物アレルギーがある、
しかも、
たくさんの食材に
食物アレルギーがある場合、
学校外での学習は、いろいろと
打ち合わせや確認することが
多くなります。


もうすぐ修学旅行の準備が始まりそう・・・。

親は、
そんな雰囲気を感じたときから、
不安感に包まれてしまいます。

でも、
親が不安を感じていることを
子どもに感じさせてしまうと
子どもまで、不安になってしまいます。

だから、わたしは、いつだって、
「だいじょうぶ、大丈夫」と
笑顔で応えていました。


それから、
日ごろから給食対応を通して
アレルギーのことを
理解してくださっている先生方も
不安を感じておられます。

ヒトは誰でも、
初めてのことには不安感を
感じるものだからです。


大きくわけて、
子どもが修学旅行に行くときに
親がやることは、3つ。
【1.事前打ち合わせ】
【2.旅行中、無事を祈る】
【3.帰宅後、お礼を伝える】

修学旅行は、
おこづかいを持っていけるので
【4.お土産】
についても、考えましょう。

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【1.事前打ち合わせ】

わたしは、
打ち合わせを進めるときには
①具体的に、わたしが何に不安を感じるのか、
②子ども自身が安心するためには
何を確認すべきか、
③引率する先生方の不安を、
どうすれば取り除けるか、
ということを意識していました。


わが子の小学校の場合、
1学年160人+引率の先生方。

受け入れるホテルの立場になると、
170人近い人を受け入れ、
時間通りに、食事を
提供するだけでも大変なこと。
その上、アレルギー対応という
個別対応をお願いする、しかも
きっちり対応してもらえなかったら
最悪の場合、事故になる。
これは、なかなかの難問です。


ホテル側は、
「せっかく利用してくれるのだから」
と、たとえば、
できるだけ非日常を味わえるように、
という配慮が感じられる献立や
見栄えのする献立のことも
多いものです。

食材の調達の目途がたたないと
献立の立てようがないので
わりと時期が迫ってきたころ
献立が決まることも多いです。

これらのことを踏まえて、
わたしは、
まず、担任の先生に、事前に、

「アレルギー対応の件で、
ホテル側の食事担当の方と
直接、相談させてもらいたい」

と、お願いしました。


すると、
ホテル側も、
担当者が、わたしの希望を聞いた時点で、
①アレルゲンが何か?
②どの程度の対応が必要か?
③アレルギー対応食が提供できるのか?できないのか?
ということを聞いてきてくださることが
多いです。

①アレルゲンが何か?
→アレルゲンをすべて伝えます。
(書類で提出を求められることもあります)

②どの程度の対応が必要か?
→どの程度摂取したら、どれくらいの症状がでるのかを
具体的に、伝えます。
そのために、日ごろから、調理する上で
気をつけていることも、あわせて伝えます。

③アレルギー対応食が提供できるのか?できないのか?
→受け入れるホテル側としては、
もちろん対応してアレルギー対応食を提供したい、
と考えてくださることが増えています。
けれど、現実的に、可能かどうかは
その都度、判断するしか、ありません。

わたしは、
1)みんなが食べる予定の献立をお聞きし、
2)食べられないものは、代わりのものに置き換えて、
3)置き換えた代わりのものが提供可能かどうか
という順で、話を進めました。

たとえば、献立の中に、
1)ポテトサラダがあったとします。
すると、
2)ポテトサラダ(マヨネーズがNG)→こふき芋(orホイル焼き)
に、置き換えます。
3)ジャガイモ+味付けは塩のみ。
この対応が、たった1人のためだけに
可能かどうか、を確認します。

難しそうなら、やめる。
(この場合、ポテトサラダの代替品は、なし)
あるいは、持ち込みを提案します。

こふき芋は、決して、見栄えのする
ものではありません。
ホテル側としては、
「こんなんで、いいのだろうか?」
と、気にしてくださるかもしれません。

このようなとき、
わたしは、いつも、このように
伝えていました。
「いつもと同じようなものを
提供してもらえる方が、
娘は安心します。
普段から、味付けは塩だけのことが多く、
かえって、塩だけの方が、
好きなので、喜びます。」

ホテル側は、
「お客さまに喜んでもらえることを提供したい」と
常に、考えてくださいます。
ですから、
「このようにしていただけると、
うれしい」と伝えるようにしていました。

その方法が、ホテルとしては、
あまり手間がかからなかったり、
とても慣れた作業で負担感がなく、
なおかつ、こちらが望んでいる、
ということであれば、
たいてい、喜んで対応してくださいます。

あれこれお願いすると、
ホテル側の負担感が大きくなるので、
できるだけ、
「お願い事は少なく」
「お願いすることは、どうしても、ということだけ」
「お願い事は、シンプルに」
ということを心がけました。

学校から離れた場所での学習は、
安全確保など、引率の先生方は
気の休まるときが、ないはずです。
そのため、娘の食事対応の段取りは、
わたしがやるので、
現地で、どうしても、
サポートが必要な場合のみ、
お願いします。
という気持ちで、
担任の先生と、打ち合わせを重ねました。


一番大事な目的は、
娘が無事に帰ってくること。

多少、見栄えがしなくても、
多少、品数が少なくても構わない。
帰宅後、たっぷり食べさせたらいいだけのこと。

そう思っていました。
結局、みんなより品数が少なかったことなど
ありませんでした。

ホテル側の担当の方には、
配膳と着席の位置も
相談しました。

せっかく作ってもらった『アレルギー対応食』に
配膳中に、アレルゲンが入ってしまえば、
娘は、もう、食べられません。

だから、調理場から食事テーブルまで
移動する間は、
ラップをかけてもらうように
お願いしました。

娘が取りに行くのか(行くなら、どこの、
誰に、もらいに行くのか)
あるいは、
だれかに配膳してもらえるのか。
といったことも事前に確認していました。

すべては、娘が安心して
食事ができるためです。

着席する位置は、
配慮してもらいたいことを伝えて
「一番事故がおきにくそうな席」を
提案してもらいました。

たとえば、食事中に、お茶の入ったやかんを
取ろうと、お友達が、席をたったとします。

その時、あやまって、こぼしてしまい、
それが、娘の器に入る可能性は
ゼロではありません。

ですから、予想できる動線を、
可能な限り考えてもらい、
「一番事故がおきにくそうな席」を
担任の先生に進言してもらいたい旨を
お願いしました。

だいたい、壁ぎわの列や、
部屋の一番奥の列の、
一番端だったかな。。。

それから、
大事なことは、
ホテル側の担当の方の判断を
信じること。

ホテルでのことは、
担当の方のほうが
よくご存じなのですから
アレルギーの対応の考え方を伝えたら
あとは、お任せしましょう。
きっと、最善の方法を
考えてくださることでしょう。

【記事 小学校修学旅行at広島②】へ、つづく・・・